丸印と角印の違い
2017.03.29

シャチハタ丸印と角印は、いずれも法人が使う印鑑で、個人が使う印鑑とは、機能面では似ていますが、大きさをはじめとして、いろいろと違う点があります。数万人が勤務するような会社の施工事業の決済や経理関係書類の承認、場合によっては、社の存続に関わるような契約書類に押印することもあるような印だけに、彫りや材質の上でも大きな違いがあります。丸印は、法人の個人でいうところの実印にあたるものです。
会社や諸団体を設立した時に、法務局に登記する印鑑が、丸印になります。個人は、市区村役場に印鑑登録をしますが、会社や諸団体は、法務局に印鑑登記をします。従って,印鑑証明についても、個人は、市区町村が発行するのに対して、会社や諸団体は、法務局が発行します。この印鑑の届け出が、個人は「登録」会社や諸団体は「登記」と違っているのは、法務局では「登記」という用語を使用するからで、両者には何の違いもありません。また、登記する印鑑は、丸印でなければならないという決まりもありません。だから、角印を実印として登記しても法律上は何ら差し支えありません。しかし、丸印が会社や諸団体を代表する実印として、長く登記されてきたという慣例上、丸印を登記するのが常識のようです。
丸印の大きさにも決まりはありませんが、一般的に、個人用なら15㎜~18㎜、法人用なら21㎜程度の大きさで作られています。印材は、高級な象牙や耐久性のあるチタンなどが使われます。文字は、中央に「代表取締役印」「理事長印」(「之印」と彫る場合も有)などの役職名を彫って、周りを囲むように「○○○株式会社」「学校法人○○○」と、会社名や諸団体名を記載するのが一般的です。字体も複製ができにくいように篆書体を使ったり、はねや点、はらいなどを独特の字形に変えたりしている法人もあります。
丸印に対して角印は、個人の使う認印的位置づけの印鑑です。右から左へ縦書きで「○○○株式会社之印」と彫られているのが普通です。見積書や請求書など日常業務の中で多用される印鑑ですが、確かに会社が認めました、これは社が発行した書類ですといったことを証明する印鑑です。むやみやたらに、誰もが押せるものではありません。管理職の地位にある人が押すものです。また、押す位置も社名や住所等が書かれた右側に、一部文字に重ねて押すのか、文字に重ねないのか、社や諸団体によっても違います。会社の顔でもありますので,十分に注意して押すべきはんことも言えます。
この他にも、会社や諸団体の名前、住所、郵便番号、電話番号などを記載したゴム印もあり、簡易な書類への認印的な働きをしている場合もあります。丸印と角印は、個人の実印と認印の関係とほとんど同じですが、監督官庁が違うのと押印する対象となる事象の重さが違うのが、両者の大きな差です。

▲ ページトップへ