認印ってどういうときに使う?
2017.03.29

2つの印鑑車を購入すると営業マンから、必ず「印鑑証明を取っておいてください」と、言われます。不動産の売買の折にも同様で、手形や小切手など、重要な取引文書の押印の欄には、印鑑証明を必要とする実印での押印が求められます。実印は、誰でもが押せない印鑑であるだけに、より強い証明や承認と共に、本人であることを証明することになります。印を押すという行為は、印鑑を押す書類の内容や事柄について、本人自身が、目を通しました、承知しました、認めましたといったことを証明することです。欧米で言えば、サインをする行為が、これに当たります。当然のことながら、サインをする、日本で言えば印鑑を押す人物は、一人しかいません。従って、印鑑は一個だけということになり、各市区長村役場に自分の印鑑を届け出ることで、実印というただ一個だけの印鑑が登録されます。そして、本人の請求によって、各自治体は印鑑証明を発行し、その印鑑を押した人物が、確かに本人であるということを証明します。
しかし、日常生活の中では、印鑑を押す場面が、多方面に渡って出てきます。宅配の受け取り印、通販の申し込み印、職場では、起案文書への押印、回覧文書への押印と種々様々な場面で、押印が必要となってきます。特に、公共施設や行政機関では、別名、「はんこ行政」と揶揄されるように、書類に一定数のはんこが並ばなければ、何も動きません。このような現実社会の中では、印鑑1個だけで事足りるとは、とうてい考えられません。そこで、日常的な生活の中で、押印したのは確かに本人であるということを証明することよりも、押印した文書の内容や事柄について「目を通しました」「承知しました」ということを認める印鑑という意味で、普段は「認印」が使われています。極端な言い方をすれば、実印は1個しかないわけですから、それ以外の印鑑は、全て認印ということになります。
実印は、簡単には偽造できないように、名字だけでなく名前も一緒に彫り込んだり、字体を工夫したり、象牙とまではいかないにしても、材質もある程度のものを選び、大切に保管しておきたいものです。また、認めたことを表す程度で普段に使用する認印とはいえ、法的な効果は実印と変わらないわけですから、ゴム印や三文判というのは、適切とはいえません。特に、銀行印については、シャチハタを認めていない銀行もあるようですが、実印に次ぐような印材、陰影を彫り込んだ銀行専用の「銀行印」を準備し、大切に保管しておきたいものです。

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